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2011年5月15日 (日)

落合峠で思ったこと

今日は家族いっしょに近くの落合峠へ遊びに行った。標高を増すにつれ若葉が少なくなってくる。気温が寒いのでまだ緑が伸びきらず枝から小さく顔を出していた・・。楽しみの弁当だったが風が強く肌寒かったため、身を縮めながらおにぎりを食った。

P10006131    小姫&小太郎も元気に登った。

山を歩くときは山道を通る。それが当然のことなのだが、近年心ない者がふえ、山道以外の場所を平気で歩く。危険が伴う場所ではあまりやらないのだろうが、なだらかな山頂に着いたとたん、そういったヤカラは平気でクマ笹の中を踏み荒らしはじめる。たとえばグループで登山した中には、そういうわけのわからないことをして周りの目を引くことを楽しんだり、グループで登山に来ているのにもかかわらず単独行動を取るといったまるでガキのようなどうしようもない大人がいる。

グループばかりでもない。少数や単独で登山をしていても自然の中で小さな冒険を楽しむかのごとく、道をそれ、米ツツジやクマ笹を踏み荒らしたりと前者と同様の行動を起こす。これは高山植物に食害を及ぼしている鹿とたいして変りないと思うのだが・・・。

もっと最悪なのは誰も見てないと高山植物や希少生物を持ち帰ろうとする者がいることだ。今日も車の中に何かの緑の葉がたくさん見てとれる乗用車と対向したし、大きな虫とり網を原生林の中で振り回しているふたり連れを目撃した。いずれも県外ナンバーであった。

P10006011       米ツツジはたくさんの小さなつぼみをつけていた

今なお天狗塚の近くには地面が露出し風雨にさらされている場所がある。かれこれ30年以上も前に米ツツジを掘り起こし持ち帰った不届き者がいたと人から聞いた。その者が自然に与えた傷跡は回復していない。

剣山系の高山はその表面をクマ笹と米ツツジに守られ長い年月、風雨風雪に耐え人を魅了する山肌を見せてきた。その表面が傷つけられることは致命傷になる。山は荒れ雨に流された土はさらに山肌を削り山を崩していく。それは将来、形を変え人をも襲うことになるかもしれない。P10006591    遠くに見かけた天然記念物のカモシカ。日本鹿とは別です・・・

さて昨今、日本鹿による食害で高山植物は息も絶え絶えに悲鳴を上げている。行政はその対策として、この鹿に懸賞金をかけたり、防獣ネットを張り巡らせるなどの対策をとってはいるが、今となっては時すでに遅しの感がある・・・。

メス鹿を撃たないようにと猟師に規制をかけていた時期には猟師がたくさんいたが「撃って下さい」となった今はその人口は激減し、しかも高齢者ばかりだ。

また防獣ネットについても、あまりにも広大な剣山系にネットを張り巡らせ鹿の食害をすべて食い止めるなどできるのだろうか。山脈に沿って長く延びるネットは、鹿の進入を防ぐため・・・まるで敵の侵入を防ぐ万里の長城みたいだ。

P1000555_2    このさき緑はしだいに山の上へ広がっていく・・・

天候に恵まれた休日ともなれば、鮮やかな新緑に照らされた田舎道を観光客の車が何台もやってくる。どうかこの中には山の自然を傷つける登山客がいませんように・・・。

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鹿対策に狼の導入 参照 http://japan-wolf.org/content/faq/

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