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2012年3月 6日 (火)

田舎の水道③

この地区から見える対岸の落合地区。徳島県でも2か所だけの重伝建である。それを見るための展望台ができた。最新の水洗トイレを完備しているので、どうしても水が必要になる。ところがここは昔から水がない地区なので、当市は高額の予算を組み簡易水道を敷設することにした。それが2年前のことだ。

この田舎での水道事情の悪さは先に書いたとおりだが、この水道は新しくできる統合学校にも使う算段であったが、こういうことは住民の意見を聞かないで行政が先走りをするとなぜかうまくいかない。当市は、水道プランナー(こんな職があったんだ)なるはじめて耳にする専門家に依頼し水道を設計した。

当初の説明会ではここに住む住民からは「干ばつ時期でも水はあるのか?」「冬季に凍結しないのか?」との疑問があったのだが「計算しているので大丈夫です」「ホースは特殊なもので凍結はしません」との回答であった。つまりは専門の水道プランナーが設計してあるので大丈夫ですとの答えだ。専門家などと言っっても所詮人間のやることであるgawk

待望の簡易水道ができ、水が流れはじめた2年前の春からその年の初冬までは、ほとんど問題はなかった。そしてその年の冬がきた。簡易水道が迎えるはじめての寒い季節。うまくいくはずの水道は、大晦日の寒波の前にあっけなくダウンし、翌年3月まで流れることはなかった。 そして今シーズンも2月節分前夜にやってきた寒波(この田舎で言う節分じけ)にノックアウト。またしても今日まで流れることはなかった。

2シーズン続けて寒波により凍結した簡易水道に住民は不信感を大にしている。今シーズンはホースも2か所で裂け、水源地の谷も氷の塊で覆われた。マイナス10度以下にはなっていただろう。この田舎は積雪の程度に差はあれど、新潟市と同じような最低気温を冬季には有する四国の中の北陸みたいな地域なのである。この田舎の冬場の自然の厳しさを知らないで設計した会社や、そこへ設計を発注した市の責任はどうなるのだろうか?

新年度からは統合小中学校の新校舎が出来上がり、この簡易水道も使う予定らしいが、このままで使うことができるのだろうか。およそ水道とは呼べない物を作ってしまった結果、重伝建を見ようと展望台に来たこの時期の観光客は最新のトイレが使えず、近くの民家にトイレを借りに行っている。

水道課の職員は頻繁に水道をなおそうと作業に来ては矢面に立ち苦情を受けている。本来苦情を受けるべき関係者はそういう苦労を知っているのだろうか?

さて、水のない生活に困りはて町に住んでいる息子さんたちの家に避難した近所のお年寄りに電話をかけてあげなくては「水がきましたので田舎に帰ってきたらどうでしょう」と・・・coldsweats01

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