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2012年6月13日 (水)

田舎は誰のもの・・・

寒い朝が続いて夏が来ないのかと思っていたが、ここ最近は朝も気温が上がりすごしやすいがその分、昼の暑さが気になりはじめた。

気になると言えば、登山に行くとクマザザが荒れていて昨年の台風で土砂が流れ出し、まるで登山道が小さな谷になっているようなところがある。この10年くらいでやたらに登山客が増えこの田舎に押し寄せている。踏み荒らされた登山道の土がむき出しになり、そこが大雨で流された結果、そこは歩けなくなり、また新たにその横のクマザサが踏みわけられ道ができている。いずれそこも流されて悪循環を繰り返し山は次第に荒廃していくのだろう。

四国第2の高峰、剣山を取り囲む剣山系の山々では、その木々が枯れてゆくのは鹿による食害であることがわかり、鹿を退治しようと市もやっきになっているが、トト虫が思うに問題なのは鹿よりも退治できない人間である。ありがたくない登山ブームでこの田舎に登山客がやってくる。背中には町のコンビニで買ってきた弁当とペット飲料を背負っている。だからこの田舎では何も買わない。

そのうえ道迷い遭難でもされたら地元の村人たちが捜索に借り出される。自分の仕事はさておき山へボランティアで捜索に入るわけだから、その日の賃金は当然ない。理不尽なことだが仕方がない。つまり地元には不利益はあってもなんの利益もないということだ。

そんな登山客でも、当たり前に本来の登山道を歩いてくれるのならまだ文句はない。中にはジコチュウがいて「山は誰のものでもないし、どこを登ってもいいんだ」と勝手なことを言って、墓地だろうと私有地だろうと勝手に入り込んで、誰もいないことをいいことに山に入ってやり放題となる。おまけにそこで撮った写真をネットに流す。これを見た別のジコチュウがこんな自然がまだあるんだ・・そう感動してこの田舎にやってきて好き勝手がひろがる。ピカチュウなら可愛いがジコチュウはどうしようもない。

田舎に暮らしているのはほとんどがお年寄りである。人がいいので嫌なことでも、どうぞ。どうぞと言ってしまうし、あるいは、ここを通らないで下さいと言えない気の弱い人や、空家になっていて誰も文句を言う人がいないところも多い。だから好き勝手にされてしまう。

トト虫がこの田舎で生まれて50年を過ぎた。その間、かなりの村人がこの田舎を去り町へ降りて行き生活をしている。トト虫はこの田舎に家を建て暮らしている。山を愛し自然を愛し、それゆえこの山奥の地に付きまとう不便な日々と格闘しながら生きることを選んだ。

買い物にしても小さな雑貨店が数件あるだけで、味噌醤油なら事足りるが特定の買い物をするには町へ降りていかなければならない。また風邪をひいたくらいなら一軒だけある診療所で診てもらうが、専門的な病なら町の病院まで降りて行くことになる。それでも自家用車を持っている者なら1時間あまりも運転すれば町につくが、そうじゃない者はバスに乗って2時間近くゆられて町に行くことになる。

日頃は便利な町に住んでいて、気分晴らしにだけこの田舎の山へ登りにやって来て、自然は誰のものでもないと言いきってやり放題の登山者の方々、この田舎で暮らして不便をじっくりと味わってほしい・・・。そのうえで山は誰のものでもないと言うべきだ。確かなのは、この田舎の山や自然はここで生きているすべての生き物のものであるということだ。

そんな不便がつきまとうこの田舎はこのままでいいと思う。観光客は大歓迎だが登山客は大迷惑なのでお断りしたい。とくに山はみんなのものだから、どこからでも登ってやろうとか、どこからでも入ってやろうというジコチュウな登山客を見つけたら、その所有者に代わって1~2発このトト虫がぶん殴って下界へ追い返してやろうと思っている。

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